「100年ぶりの降雨量」だったという4月のロンドン。
5月になっても、嵐時々曇り、わずかに晴れ間…と、不安定な天気で、
春の花を愛でる機会を逃し、まだ長袖のジャケット着用中。
そんな中、我が家に「ハーマン」を連れて来たのは、1号のガールフレンド。
「育て方」が書かれた紙と、「完成型」の一部もついていました。
とろり、とした「ハーマン」を、大きめのボールにいれて、
布巾をかけておき、
毎日ちょっとずつかき混ぜて、
4日目と9日目に小麦粉、砂糖、牛乳などを「食べさせ」ると、
どんどん育って、ボールから溢れるほどに。
10日目に、その4分の1をつかってケーキを焼き、
残りを4分の1ずつ、友人にあげましょう…
これはサワードウ、酵母の一種で、
「生きている」ので、毎日世話が必要です。
糠床のようなものですね。
フレンドシップケーキ、ハーマンケーキなどという名で、
「ケーキ版のチェーンメール」などと悪口も言われているらしいのですが、
リンゴやレーズンを入れた完成型も美味しいです。
「ドイツのケーキ」という説明がついていましたが、
どうやら原型はアメリカのアーミッシュ。(ドイツ系移民なのか?)
我が家で焼いたケーキの2世代目の酵母は、
日本人のママ友や、同僚の元で、大事に育てられています。
うちは週末旅行にいってしまい、放置された酵母は元気がないのですが…
こうして周囲の人が皆ハーマンを育てるようになると、
10日ごとにケーキが焼かれて、
どこに行っても、ハーマンケーキが出るようになるのかな…
おいしい春巻の作り方を教えてもらいました。
中身の具のメモ:
キャベツ
春雨
赤ピーマン
豚挽肉
にんにく
コリアンダー
もやし
さつまいも
エビ
それぞれ細切りにし、炒めて、水気をきって、少し醤油味をつけるだけ。
さつまいも、が新鮮でした。
教えてくれたのは、あるママ友宅の住み込みお手伝いさん。
私のママ友は、「日本人」というつながりですが、収入も暮らし方も年齢も様々ですが、
ナニーやお手伝いさんのいる裕福な家庭も数件あります。
子育ても優雅に。
一方、その家庭に住み込むお手伝いさんは、フィリピンに自分の子を置いて、出稼ぎ中。
イギリスはイースターの4連休中。
春がきた…というよりも、
3月は暖かくて、20度を超えたこともあったのに
4月に入って、また寒くてコートを出して震えています。
ロンドンは、皆旅行に行ってしまったのか、ガラガラです。
そんなイースターの週末に遊びにきてくれた、9歳の日本人の女の子。
公園は寒いので、家でクッキーをつくってもらいました。
レシピは
こちら。生地だけ用意しておいて、型抜き/飾りを頼みました。
母子でいっしょのクッキーづくり、憧れですが、
うちの2歳男児は、専ら食べるだけです。多分これからもずっと。
後ろに見える派手なのは、イタリア風のイースターエッグ(チョコ)。
そしてイギリス産のウズラの卵型チョコ。
ロンドンは、先週末、15度を超える暖かさでした。
また、寒くなってきましたが。
そんな暖かい日曜日、ファーマーズマーケットで購入したパイ。
生地は生の状態で売っていて、家でオーブンで焼きます。
一人分には大きく、2人分には小さめ。
中身は、ハムとパースニップとリンゴのパイ。
食べた後の、ホーローの器。(次回持参すると、返金だそうです)
店の名前の、リトル・ジャック・ホーマーというのは、童謡に出て来る人物。
クリスマス・プディングに指を突っ込んじゃう男の子、です。
2歳児をもつ現在、こうした英国の童謡を次々親も覚えてます。
仕事では英語を使うけれど、ここで育ったわけではないので、
これから子供と一緒に覚えることは多い…
早口で舌まわらないものもあり、子供の方が上手なものもある!
たまにマザーグースの童謡など、日本で覚えた!と思った曲も、
私が知ってるのはアメリカ式で、イギリスではメロディーが違ったりする…
一方、「これ、英語でも歌うのか!」と知った曲もあります。
「幸せなら手をたたこう」とかね。
ホーローの器は、後日持って行くと、その分返金だそうです。
でも可愛いので、とっておくかも。
以前、結婚/出産祝いにいただいたホットプレート。
今、海外生活の長い日本人のママ友たちに、とても喜ばれているのが、「タコヤキ」。
秋から2度ほど、母子5−6組集まっての「タコヤキランチ」を開催しました。
イギリスでは大型の変圧器がないと使えないため、
タコヤキ器を持っている人は少ないので、「○○年ぶり!」との感涙。
子供も、喜んでくれます。
でも、プレート以外にも、いろいろ苦労を乗り越えての開催です。
まず材料を揃えるのが一苦労ですが、
「おたふくソースがある」「韓国食材店で、紅ショーガを買ってきた」
「母がタコヤキの粉を送ってくれたけど、うちにはプレートがない」など、
持ち寄るとなんとか揃うもの。
一番の難関が「タコ」で、イギリスではまず食べないので、普通の魚屋にはありません。
初回は、ひとりが日本食材店まで車をとばし、サシミ用のタコを購入。
2回目は、別のひとりが「近くのストリートマーケットで、
アフガニスタン人のおじさんから購入した」という、謎の大きなタコ…
「アフガニスタンには海はないんじゃ?」とか、
「このまま加熱して、固くなったりしないのか?」など、ギモンはありましたが、
これが、とても美味しかったので、タコ調達ルート確保。
あとは、タコヤキを作った経験のある人が皆無なので(関東以北出身が多い)
「どうやって焼くのか?」が試行錯誤でした。
初回はどうしても丸くならず、半月型でペシャンとしたのですが、
2回目はメンバーのひとりがyoutubeでビデオを見つけて、皆で予習。
生地をプレートに溢れるほど流し込むのがコツでした。
みんなで交代で、くるくるタコヤキを回し、
おかげで「今まで食べた事ないほど美味しい!」という声が。
なんといっても最大の難関は、仲間全員が2歳児連れということ。
ちびっこが走り回る中、熱い鉄板での調理も気をつかいますが、
なにしろ「魔の2歳」、おもちゃの取り合いは殴り合いに発展しがちだし、
お腹すいたり、眠くなったり、鼻血が出たり…
皆が勝手なペースで勝手なことやってて、気づくと大泣きだったりするのです。
気の強い子が集まって殴り合いだった1回目にくらべ、
2回目は、段取りもよく、ママ同士のおしゃべりもできる余裕がありました。
材料も残ったし、来れなかった人もいるので、またの開催を求められてます。
ちなみにタコヤキを入れた「サク」は、
仲間が集まる公園のカフェの、ケーキテイクアウト用のもの。
これを見て誰かが「タコヤキ食べたい」と言い出したのが、発端でした。