うちの和食上級者自慢をもうひとつ。
日本の旅館の朝食は、
苦手とする外国人観光客が多いものです。
焼き魚と白いご飯に、妙な佃煮や煮物が並んだ光景は、朝イチではちょっと…
しかしブルは、それを初回から物ともせず平らげただけでなく、
「これは美味しい!」と感激したのが、塩辛でした。
そして小田原駅で購入した塩辛の瓶を大事に抱えて帰りました。
ロンドンに戻ってしばらくしたある晩、私の方が遅く帰宅すると、
ブルは先にご飯を炊いて、塩辛と一緒に、お茶碗とお箸で食べていました。
その姿に、「こんな奴に誰がした?」と思いました。
数日後、また私の方が遅く帰宅すると、「パスタができているよ」といわれました。
ラッキー!トマトのパスタ?と思って口に運び、
「あれ、アンチョビ入れた?」と聞いてみると、
「例のイカのピクルス(塩辛のこと)を使った」との返事。
塩辛が食べられるだけでなく、自己流に応用できてしまうとは。