1月に初来日したパートナーのブルの、お気に入りのひとつが甘酒。
浅草の屋台で初挑戦して以来、「甘酒」の看板をみると必ず買っていました。
そこで酒粕を購入し、スーツケースを酒臭くさせながら、持ち帰りました。
ロンドンの和食材店では、まだ見かけたことがないので。
甘酒だけでなく、粕汁を食べさせてみよう、という企てです。
春に粕汁とは季節外れ…と思われるかもしれませんが、
ロンドンはこの数日ぐぐっと気温が下がり、雪が降るという予報も。
体の温まる、なんとぴったりなメニュー!
コンニャクや冷凍のサトイモ、白味噌などは、和食材店で調達できたので、
にんじんなどの野菜の他、肉厚のサーモンをどーんと入れてみました。
粕汁って、日本人でも好き嫌いがあるし、
(私自身が極端な下戸で、酒粕が多いと酔います…)
イギリス人全般的にみたら、かなり「難易度の高い和食」かと思われます。
しかし食への探求心旺盛なブルは、
日本でも周囲を唖然とさせる順応性で、‘和食上級者’のお墨付き。
ちょっと遅めに帰宅したところに粕汁を出してみると、「美味しい!」と、すぐにおかわり。
翌日、大学生の長男君も春休みで家に戻るとのこと。
残りの粕汁を、ホワイトシチューと間違えないように、
「お昼には、sake soupがあるよ」という書き置きを残しました。
夕方私が帰宅すると鍋は空っぽ。
この長男君も食への関心は父並で、
コンニャクにも酒粕にも動じることなく、「おいしかったよ」と、ケロっと言ってます。
本当に何でも食べる人たちでありがたい…
でも次男君になるとそうはいかず…
その話はまた別の機会に。
土曜日の朝、近くの駅前に市がたち、
そこで新鮮な魚が買えるので、とても助かります。
「とれたて!」ということなので、
早速購入したレモンソール。
この週末は大学生の長男君が家に居るので、
彼の大きな胃袋のためにも、大きな魚を2尾購入。
ところでこの魚はカレイ?平目?
ちょっと調べてみましたが、両方の説があり…
(どっち側に目がついてるのがどっちでしたっけ?)
そこで
1尾は、イギリス流にバターで焼いて「舌平目のムニエル」風に。
もうひとつは、醤油ベースで「カレイの煮付け」風に。
煮付けをひと目見て「おいしそう!」といってくれ長男君ですが、
カレイにしてはちょっと身が薄かったか…3人では2尾でも足りなかったかも。

週末の朝食に登場する頻度の高いバナナ・パンケーキ。
パンケーキの中に、バナナのスライスを入れて焼いています。
ほんの1年半ほど前、私の長い気ままな一人暮らしが一転し、
目覚めると、同じ屋根の下に10代のイギリス人の少年達が寝ている!
…という初めての日曜日の朝につくった、記念すべき?メニューです。
きっかけは、「
バナナ・オムレツ」のレシピ。
こちらは卵が多めでふわふわですが、
粉が多めのパンケーキのレシピにしたり、クレープ風に包んだり。
新しい生活に、誰もがちょっぴり緊張気味の朝、
パンケーキときいた男の子が「わーい」と喜んでくれたのが
とっても嬉しかったせいか、今も定番です。
イギリスで暮らして10年たちましたが、
イギリス人と一緒に料理をしたり、招いたり招かれたりする生活の中で、
和食つくっても、食べてくれるかな?とか、
この野菜はどうやって使うのかな?とか、
この道具はこうやって使うんだ!とか、
いろいろ発見や冒険をしています。
それをぽつぽつと、気ままなペースで書いみようと思います。